25 April 2009

London 2-6 : 太陽の当たらない街-ブリクストン


~The Guns of Brixton~


英国のバンドで敬愛しているBandのひとつ、ザ・クラッシュの曲名(アルバム:London Calling)だが、沈むようなレゲエのビートに乗っかった曲調や、暗い影を連想させるようなタイトルから想像できる通り、南ロンドンにあるブリクストンはジャマイカン居住区で危険な街。

そしてこの街でクラッシュのメンバー(ヴォーカルのジョー・ストラマー以外)は生まれ育った。

「太陽の当たらない街」
彼らはこの街を歌詞でこう表現していた。




ライブの帰り道、無謀にもバスを利用せずにそんな「太陽の当たらない街」深夜のブリクストンを歩いて帰ることにした。
路上にたむろしている黒人が「お前は独りで何をやっている」とでも言わんばかりに皆、僕を睨みつけていた。

また、独りの黒人が「タバコをくれないか?」と話しかけかけてきた。僕はとっさに吸っていたタバコを彼に差し出して、立ち止まることなく、彼のもとから去った。
もし立ち止まっていたならばタバコだけじゃ済まないだろうから、自己防衛本能が働いていたのであろう。

「生きること」への本能的欲求が再び芽生え始めたのだろうか。

またとても石鹸の匂いがプンプンする通りがあったかと思えば、怪しげなネオンが多く並んだ裏小路を見ていると、不安で怖くと仕方なかった。

そこから逃げるように急ぎ足で歩いていたら、目印にしていたクリケット場を通り過ぎてしまい、いつしか迷子になってしまった。

今自分がいる場所さえ見当がつかなくなって途方に暮れてしまった時、ホームレス風の井手達をした人が僕の方に近づいてきた。

「金とか要求されてきたらどう対処しよう」と胸の中は不安で一杯になった。

そうしたら彼は

「どこに行きたいんだい?」

と尋ねてきてくれて、宿のあるヴィクトリア駅方面を走るバス停まで案内してくれた。

どうやらフラフラ歩いていた僕を見かねて心配してくれたらしい。

立場がどうであれ、紳士であり続ける、英国男子の気質を垣間見た気がした。
ただ運が良かっただけかもしれないが。

深夜バスをつかまえて、ヴィクトリア駅に着いた時間は午前4時。
天を見上げると、曇っていたはずの空から星を見ることができた。


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