11 October 2009

Beaghmore : 丘に広がるストーンサークル群

Beaghmore Stone Circles

エニスキレンに寄ったあと、この日最大のハイライト「デヴェニッシュ島(Devenish Island)の教会遺跡群」に向かう。
湖畔の道を何度も行き来して、フェリー乗り場をようやく探し当てたが・・・


残念ながら、この日は運航終了・・・(涙)
しかし、ここは最も行きたい場所のひとつなので、翌日再訪することにした。


他に特に行きたい場所も思い浮かばなかったので、翌日行く予定だったストーンサークル群に向かうことにした。

エニスキレンから約90km。
国道から案内板通り進み、丘の道を数km程登ったところに遺跡群があった。



やっぱりここにも誰もいない・・・。

北アイルランドって、本当に敬遠されているのね。凄い場所が沢山あるのに・・・。
あの司馬遼太郎先生も「北アイルランド」は危険だから行かない、と愛蘭土紀行(街道をゆく)に書かれていた位だし・・・。(あれは、もっとも「当時」だったからだが。。。)


Beaghmoreのストーンサークル群は、大小合わせて7つのサークルがあり、石が整然と並べられているものや、土塁の中にケアン(cairn・・・ヒトが石積みしたもの)があるもの、サークル間にケアンで繋がっているもの等、とてもヴァリエーションに富んでいおり、非常に稀な環状石柱群である。

尚、石器時代のおよそBC2000~1200年中心に作られたものとされているが、最近の科学的調査(炭素量調査法)の結果だと、BC2900-2600年の頃のものではないか、とも言われている。


尚ここの遺跡は、ケルト人以前の先住民による宗教的、もしくは集団生活の居住地だったと考えられている。
祭祀儀礼を意味するサークルや、月や太陽の昇降位置に合わせて、正確に石が配列された(カレンダー・時計代わりの)サークル群などが実在している。

実際このストーンサークル群も、石の列が北東─南西方向に尻尾のように延びている。夏至の日の出、そして冬至の日没方向に。


ストーンヘンジにも行ったことがあったが、この遺跡群は巨石こそないものの、サークル群の数と規模の大きさには本当に圧倒されてしまった。

このようなストーンサークル群にはかつての日本にもあったようで、東北~北海道地方に数多くの環状列石群が発掘されたり、富士山周辺にも同様なサークル群が発見されている。


恐らくパワースポットと思われるような場所(小高い丘、大きな山の裾野など)に古代人は生活し、自然の現象に対して、畏怖の念を抱き、万物を神々として崇拝していたのであろう。

そして石は、そういった崇拝に対する象徴的な物として崇められていたのだろうな、と勝手に推測。


さらに驚くべきことに、Beaghmore一帯の泥炭地の中には、未だ発掘されていない巨石群が数多くあると言われている。
泥炭が毛布のように巨石群の上を覆って保護しているので、全てを掘り返さない限り発見できないという。
全て見てみたいという好奇心と同時に、古代の状態のままにして欲しいなという気持ちが交錯してしまう。


雲ひとつない空に、恐らく紀元前から全く変化していない(であろう)アイルランド原野の風景、そしてサークル群。

この幻想的なサークルの中心にしばらくの間、座ってみた。
気のせいかもしれないが、何か言葉に例えられない「力」のようなものを頂いたような気がした。


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