20 October 2009

Lough Erne -2 : 太古のヤヌス像 ボア島


2 : CALDRAGH GRAVEYARD ~ Boa Island


アーン湖には、およそ154の島があるという。
その内のひとつ、Boa Island(ボア島)についてご紹介を・・・。


国道から、ひっそりとした標識を目印に曲がっていき、さらに農道を走っていくと、何とも怪しげな墓地が姿を現した。ちなみに隣は酪農場・・・正直いってクサい(笑)


そして近づいてみると、錆びた青い看板が・・・
とても不穏な空気が漂っている。


墓地内に入ってみると、2体の可愛らしい(といったら、バチが当たるか・・・笑)像が鎮座していた。
キャンプ用のサンシェードの中に・・・(^^)

この2体の像はJanus Figure(Looking both-ways・・・両面に顔がある偶像)で、ローマ神話での出入り口と扉の神であり、January (1月)の語源とされている。

入り口の神でもあるため、物事の始まりの神でもあり、そこから派生して、過去と未来の間に立つ神様だという説明もある。

しかし、ここに大きな矛盾点が・・・。

古代ローマ文化はアイルランドには伝播されていない!


(というか、古代ローマ帝国はアイルランドの支配が及んでいない=眼中にもない辺境の地だった)


この2体の像については約2000年前に作られたケルト神の像ではないか?とか、イギリス石器時代(BC800~BC50年頃)のものだ、など諸説がある。

ケルト文化では、死後でも不滅の魂が頭部に宿っていると考えられており、人頭を所有することで人間の霊と交感できると考えていた。(人頭に宿る魂への信仰)

戦いの勝利の際には、敵将の頭部を切り、洗浄したのち、頭蓋骨を磨き、聖なる容器として保管していたという。そして、そこに神酒を飲んでいたという。
(・・・なんか織田信長みたいですね)

これら2つの像も頭部が誇張されて目も大きいが、首や肩が省略されている部分においてもケルト文化独特の表現だそうだ。(ケルズの書やダロウの書に描かれている使徒や人間の絵と類似している)

(参考文献:ケルト/装飾的思考 鶴岡真弓氏著)


そして、ヤヌス像の脇には、うっすら渦巻模様の石が置いてある。
もしかしたらケルト文化における輪廻転生と関係があり、ヤヌス像が表と裏の世界を表現するものであったならば、この地は生命が循環できると考えられていた場所(すなわち聖地)だったのではないか?

・・・私の調査及び空想の推論はここまでです。
(自分で文献から調べて、推測(というか妄想)するのが好きなので、信用なさらないでね☆)

あとの諸説などについては「ナオコガイドのアイルランド日記」をご覧下さい。

なぜヤヌス像を形成されているか等の諸説が、簡潔にまとめられています。

尚、像をサンシェードで覆っている理由は、風化による保全の為だそうだ。
であればもっと、立派な御堂でも作ってあげればいいのに。
本当にいい加減だ(笑)


こっちは女性側かな?


こっちは男性側かな?
皆さん、どう思いますか??


ボア島から臨むアーン湖(Lough Erne)の景色。
太古のロマンに満ち溢れたアーン湖の遺跡探しは、まだまだ続く。

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