2 October 2009

Lough Erne -7 : デヴェニッシュ島 - 太陽のないケルト十字架


7 : Devenish Island (2)

: High Cross, St.Molaise's House and Teampull Mór


続いては、この旅のハイライトである「円環がないハイクロス」について


一般的にアイルランドのケルト十字架は、過去のブログの記事でも説明したように十字に円環を結合されているのだが、デヴェニッシュ島の十字架(ハイクロス)には円環がない。


「・・・(感動)」

これを見にアーン湖もといアイルランドを周遊したといっても過言ではない。
感動のあまり、この芸術性の高いハイクロスをしばらくの間眺めていたり、触ってみたりしていた。


少しこのケルト十字架について調べてみた。
鶴岡真弓著のケルト/装飾的思考という本をペラペラとめくってみると、「ダロウの書」に見受けられるカーンドナーの組紐文様のある十字架(7世紀後半作)と近似しているように見えたが、実際のところルーツは一体何なのだろう?

好奇心と妄想がさらに大きく膨らんでくる。


こちらが本来表側(湖側)なのだが、眩い位の逆光のせいでこの写真では十字架の詳細まで覗うことができない・・・。
しかし良く見ると、十字架に吊るされたイエス・キリストの彫刻や、どこかへの入り口のような彫刻などが見受けられる。
さらに(見えにくいが)十字架の右側には、ケルト特有の大きな人頭の彫刻が施された像が鎮座していた。


そして、ハイクロスの足元には、誰かが供えたのであろうキリストの像が置かれてあった。

私はキリスト教の信者でもないし、仏教徒でもない。所謂都合のよい「自分」教徒である。
しかし遠い過去から現在、そして洋の東西を問わず、何故人々は信教に対して己の命まで捧げて戦うのであろうと、常々考えてしまう。

『神様』に対して命まで捧げる程の強い心を持っているのならば、考え方の違う「隣人」にも「強い心」を少しだけお裾分けしてあげて、互いに少しだけエゴを取り払い、思いやりと敬意を少しだけ持つことが出来れば世界はもっと幸せになるのに・・・。


・・・話を戻して、ここがSt. Molaise's House。

6世紀に聖Molaiseの死後に建設された。
その後、ヴァイキングの襲来後12世紀に再建された礼拝堂で、19世紀頃まで現存されていた。

(屋根がないのは、19世紀頃に、地元民が上部を崩して建築資材として持ち出されたため)

この礼拝堂について、過去の文献にこう記されている。

Molaise of the lake loved to live in a house of hard stone;
Strangers home for the men of Erin,
Without refusal, without a sign of inhospitality

by Cuimin of Connor. AD650


そして最後は、Teampull Mór。
ここはSt Molaise's Churchで、1225年に設立され、17世紀(1603年)まで存続された中世風の教会。

その後、この島はイングランド(イギリス国教会)の侵攻により、修道生活にピリオドが打たれた。
間もなくして、島もSir John Daviesの所領となったが、墓地だけは19世紀まで維持されてきた。


以上、デヴェニッシュ島の教会遺跡群についてご紹介しました。

少し歴史に固執しているのは、ネットの英文を訳したり文献を探して自分なりに咀嚼した為です。
(すなわち、北アイルランドに対する日本語ガイドがあまりにも少ないのじゃ~怒)

video

帰りのボートの景色をビデオに収めました。
アーン湖とデヴェニッシュ島の雰囲気を味わっていただくと幸いです(^^)



ちなみに、私が乗ったボートツアーの詳細です。

Molaise Ⅲ Devenish Ferry Service :
(028)6862 1588
Ferry Mobile Phone ; 07702 052873
Daily 10:00am, 1:00pm, 3:00pm, 5:00pm
(Good Friday - September)
Adult Fee: 3.00£ Children & Senior Citizens : 2.00£

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